耳鼻咽喉科外来における薬の選び方と使い方

耳鼻咽喉科の診療において、適切な薬の選択と使用方法は患者の治療効果を左右する重要な要素です。本記事では、ENTONI Monthly Book No.100（2009年4月増刊号）に掲載された情報をもとに、耳鼻咽喉科外来での薬の選び方と使い方について解説します。

1. 難聴・急性低音障害型感音難聴の治療

急性感音難聴の治療では、ステロイドの種類、投与量、投与方法、投与期間が重要です。適切な治療を行うことで、聴力の回復を促すことができます。

2. 耳鳴の管理

慢性化した耳鳴を受容し、慣れていくために、SSRI系抗うつ薬、BZD系抗不安薬、睡眠薬を用いることがあります。ただし、漫然と投与するのではなく、患者の状態に応じた適切な処方が求められます。

3. めまいの診断と治療

めまいの診断・治療に際しては、年齢による疾病構造の違いへの配慮が必要です。小児では起立性調節障害が多く、高齢者では中枢性めまいの頻度が高くなります。

4. 顔面神経麻痺の治療

ベル麻痺の治療において、HSV-1やVZV再活性化が疑われる高度麻痺例では、ステロイドに加え抗ウイルス薬を併用することが原則とされています。

5. 副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎は急性（細菌性）副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、小児慢性副鼻腔炎に分類され、それぞれに適した治療薬の選択と使用方法が重要です。

耳鼻咽喉科外来における薬の選び方と使い方を理解し、適切な治療を行うことで、患者の症状改善に貢献することができます。

書籍詳細 本のタイトル： 自助技術・一期一会の耳鼻咽喉科 著者： 本庄巌 編集主幹： 市川銀一郎 出版社： 全日本病院出版会 出版年月： 2009年04月 サイズ： 8、168P26cm 医学≫臨床医学外科系[耳鼻咽喉科・頭頸部外科学] エント-ニ100（2009-4）ENT ONI100（2009-4）マンスリ-ブツクMONTHLY BOOK ジビインコウカガイライクスリノエラビカタツカイカタトウヨキカンENT ONI100 増刊号 登録日： 2013/04/07